中古住宅のフルリノベーションについて!費用目安やメリットについても解説

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中古住宅のフルリノベーションについて!費用目安やメリットについても解説

中古物件を購入した後、フルリノベーションで理想の住まいを実現できるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
フルリノベーションには、間取り変更や最新設備導入など多くのメリットがある一方で、費用や工期の心配もつきものです。
本記事では、中古フルリノベーションの定義や特徴、メリット・デメリット、マンション・一戸建てそれぞれの費用目安までを解説いたします。
住まいのリフォームやリノベーションを検討中の方は、ぜひ本記事をご参考になさってくださいね。

中古住宅のフルリノベーションとはなにか

中古住宅のフルリノベーションとはなにか

中古住宅のフルリノベーションとはなにか、特徴を押さえることが大切です。
まずは、リフォームやスケルトン改修との違いを中心に解説していきます。

フルリノベーションの定義と範囲

フルリノベーションとは、柱や梁などの骨組みを残し、設備や内外装を丸ごと刷新して性能とデザインを底上げする工事です。
一方、一般的なリフォームは、キッチン交換や壁紙貼り替えなど部分的な補修が中心で、施工範囲と目的が小規模に留まります。
さらに、スケルトン改修は内外装をすべて取り払って骨組みだけの状態に戻し、大幅な耐震・断熱強化を図る手法となります。
フルリノベーションはスケルトン改修も含む広い概念で、費用対効果や目的に合わせて工事範囲を柔軟に選ぶことが可能です。
定義と範囲を把握しておけば、追加費用や工期の違いを予測しやすく、最適な改修レベルを選びやすいでしょう。

主な工程

工程は現況調査とヒアリングから始まり、耐久性診断と要望整理を経て、具体的なプランへ落とし込みます。
次に、室内を解体し骨組みをあらわにして、シロアリ被害や腐食の有無を確認し、必要な補強や交換部材を決定するのが一般的です。
給排水管や電気配線を最新基準に更新し、防錆処理や漏電対策を施すことで、長期的なメンテナンス性を高めます。
配管や配線の更新が終わると、高性能断熱材や複層ガラスを導入しながら間取りを再構築し、家事動線や収納を最適化したうえで内装仕上げに移行します。
最後に、気密測定や耐震チェックをおこない、性能証明を添えて引き渡すことで、安心して住める住まいを提供できるのです。

選択時の注意点

工期は4〜6か月に及ぶことが多く、仮住まい費用や二重ローン期間を見込んだ資金計画が欠かせません。
解体後に構造劣化が見つかれば追加補修が必要になり、予備費として工事費の10〜15%を確保しておくと安心です。
マンションでは、管理規約で防音措置や作業時間が制限される場合もあるため、管理組合への事前届出を早めにおこない調整する必要があります。
一戸建てでは、耐震補強時に壁量計算や構造計算が必要となり、設計費が増える恐れがあるため、早期に構造設計者と相談しておくことが大切です。
補助金や税制優遇を利用する際は申請期限が決まっているため、着工時期から逆算し、必要書類を早めに準備しておきましょう。

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フルリノベーションのメリットと注意点

フルリノベーションのメリットと注意点

前章では中古物件のフルリノベーションの定義や流れについて述べましたが、実際にどんなメリットやリスクがあるのかも気になりますよね。
ここでは、メリット・デメリットを整理し、判断ポイントについて解説いたします。

メリット

フルリノベーションのメリットは間取りをゼロから設計できる点で、リビングを広くしたり水回りの動線を短くしたりと、暮らしやすさを向上できます。
給排水管を一新し断熱材を追加することで光熱費を抑えられ、カビや結露も起きにくくなるため、健康面の安心感も得られるでしょう。
さらに、耐震補強や制震装置を同時に導入できるため、地震が多い地域でも安心して暮らせる住宅性能を確保できます。
既存建物を生かすため建築確認申請や開発許可が不要なケースも多く、建て替えより手続きコストを抑えやすい点も魅力です。
中古購入費に改修費を足しても同エリア新築より安く済む例があり、浮いた予算を家具や外構に充てられる余裕が生まれます。

デメリット

一方で、デメリットとしては、解体後に腐食や配管劣化が見つかり、追加工事が発生して予算を上回るリスクがあります。
マンションでは、共用部に絡む制約で水回りを自由に移動できず、プラン変更が限定されるケースが珍しくありません。
一戸建てでは、柱や梁を抜く際に構造計算と補強が必要で、補強費用がかさむと費用対効果が下がる恐れがあります。
工期が4〜6か月を超える場合もあり、仮住まいの手配や学区変更など、生活面の負担が増える点に注意しましょう。
省エネ性能を高めた結果、固定資産税評価額が上がりランニングコスト削減効果が薄れる場合もあります。

判断するポイント

まず、家族構成や将来計画を整理し、可変性が必要かどうかを明確にして間取り変更の優先度を決めましょう。
次に、耐震・断熱・省エネなど目標性能を設定し、必要な工事範囲を可視化すれば無駄なコストを抑えられます。
予算は工事費に設計料や仮住まい費、予備費を加算し、ローン返済上限と照らし合わせて無理のない資金計画を立てることが重要です。
物件状態はホームインスペクションで把握し、大規模補修の有無を事前に確認すれば追加費用を抑制できます。
補助金や減税制度の申請期限を工程表に組み込み、計画的に着工へ進めると資金計画の精度が高まるでしょう。

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フルリノベーションの費用目安

フルリノベーションの費用目安

ここまでメリットやデメリットを解説しましたが、実際にかかる費用もおさえておきましょう。
最後に、マンション・一戸建てごとの費用目安や予算の立て方について解説していきます。

マンションの費用例

マンションで専有部を一新する場合、㎡単価15万円〜22万円が目安となり、70㎡なら1,100万円〜1,550万円程度です。
水回り配管更新や床下調整の有無でコスト差が生じ、遮音性能等級が厳しいと床材のグレードアップ費用が追加されます。
水回りを大きく移動すると排水勾配確保のため床上げが必要になり、工事費と天井高に影響するため注意しましょう。
配管更新を省略すると初期費用は抑えられますが、後年漏水リスクが高まるため築25年以上は更新を推奨します。

一戸建ての費用例

一戸建ての費用目安は、㎡単価で15〜30万円が一般的な価格帯です。
たとえば100㎡の物件なら、おおむね1,500万〜3,000万円を見込んでおきましょう。
基礎や土台に腐食があれば交換が必要で、1か所につき数十万円の追加費用がかかる場合があります。
屋根を軽量化したり外壁に断熱工事を施したりすれば耐震評点が上がり保険料が下がる一方で、足場代や断熱材費は増えるため、コストと効果のバランスを考えることが重要です。
また、隣地が近い場合には外壁施工スペース確保のため隣地承諾が必要となり、手続き期間が工期に影響します。
このように、一戸建てのリノベーションでは基本費用だけでなく、建物の状態や敷地条件による追加コストも見込んだ資金計画を立てることが成功のポイントです。

費用抑制の工夫

まず、工事箇所を優先順位付けし、耐震・断熱など性能向上を最優先に、意匠変更は段階的に進めれば費用を抑えられます。
次に、長期優良住宅化リフォーム推進事業など補助金制度を調べ、対象工事を組み込むことで実質負担を軽減しましょう。
リフォームローンと住宅ローン併用型の金利差を比較し、繰り上げ返済計画を立てると総支払額を抑制できます。
最後に、予備費として総工事費の10〜15%を確保し、追加工事が発生しても家計に無理なく対応できる体制を整えましょう。

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まとめ

中古住宅のフルリノベーションは、骨組みを残して内装と設備を全面交換し、解体後の配管更新や耐震・断熱補強を経て住まいの性能を丸ごと高める改修です。
間取りの自由化や最新設備導入で、快適性と省エネ・耐震性を高められる一方、解体後の追加補修や長期工期で費用が膨らむ恐れもあるため、目的整理と予備費確保が欠かせません。
マンション70㎡で約1,150万〜約1,550万円、一戸建て100㎡で約1,500万〜約3,000万円が一例で、補助金活用や工事範囲の優先付けにより納得の費用対効果を狙えるでしょう。

新庄 延行新庄 延行

新庄 延行

■キャリア
23年
■資格
宅地建物取引士

リゾート物件の活性化を目指し、休眠分譲地・空き家の再生・循環を目標とし活動しております。伊豆・熱海、甲信・中部、北関東・東北、近畿などその他エリアを含むグループ会社所有別荘地を販売しており、破格で別荘地をお求めになる事ができます。ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

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