一戸建てを一括で購入するメリットは?購入方法やリスクも解説

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一戸建てを一括で購入するメリットは?購入方法やリスクも解説

一戸建ての購入にあたり、まとまった資金がある場合、ローンを組まずに現金一括で購入すべきか、お悩みではありませんか。
金利負担がないメリットがある一方、手元の資金が減るリスクや税制上の注意点もあり、総合的な判断が不可欠です。
本記事では、一括購入のメリットとデメリットを比較し、ご自身の状況に最適な購入方法を選ぶためのポイントを解説いたします。
後悔のないマイホーム購入を実現したい方は、ぜひご参考になさってくださいね。

一戸建てを一括購入するメリット

一戸建てを一括購入するメリット

一戸建ての購入を検討する際、まずはおさえるべきポイントがあります。
ここでは、一戸建てを一括購入するメリットについて解説していきます。

審査不要で手続きも簡単

一戸建てを一括で購入すると、住宅ローンを組む際に必要な金融機関の審査が不要となります。
年収や勤務先、健康状態など、様々な項目で厳しい審査を受ける必要が一切ありません。
また、源泉徴収票といった多くの書類を準備する必要がなく、審査結果を待つ時間もかからないため、購入までの期間を短縮できるのがメリットです。
売主にとっても、ローンの審査に通らず契約が白紙になる「ローン特約」のリスクを避けられます。
結果として、買主は価格交渉を有利に進められる可能性が生まれ、売買契約から物件の引き渡しまで、取引全体がスムーズに進みやすくなるでしょう。

住宅ローン金利の負担なし

住宅ローンの高額な金利負担がゼロになることも、一括購入するメリットです。
数千万円単位の借り入れを長期間続けるローンでは、元金と別に多額の利息を支払う必要があります。
たとえば、5,000万円の物件を金利1.5%、35年ローンで購入した場合、総返済額は約6,468万円に達します。
くわえて、物件価格に対し、1,468万円もの利息を支払うことになるのです。
現金一括で購入すれば、この利息負担が一切発生せず総支払額を抑えることができます。

諸経費を安く抑えられる

一括購入すると、住宅ローンを組む際に必要となる、様々な諸経費を削減することができます。
現金一括購入で不要になる代表的な費用には、まず「ローン保証料」があります。
これは、返済が滞った場合に備えるための費用で、借入額によっては数十万円以上になることも珍しくありません。
次に、金融機関へ支払う「ローン事務手数料」も不要です。
また、住宅ローン契約書に貼付する「印紙税」や、「団体信用生命保険料」も発生しなくなります。
さらに、不動産登記に関する費用も抑えられる点は、見逃せないポイントといえるでしょう。
ローンを組む際の「抵当権設定登記」に必要な、登録免許税や司法書士への報酬もかかることはありません。

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一戸建て一括購入に潜むリスク

一戸建て一括購入に潜むリスク

前章では一括購入のメリットについて述べましたが、デメリットも気になりますよね。
ここでは、一括購入に潜むリスクとデメリットについて解説いたします。

手元の貯金が大幅に減る

一戸建ての購入では物件価格のほかにも、税金や手数料といった様々な諸費用が発生します。
これらの支払いを現金で済ませると、計画的に準備していても預貯金は大きく減ってしまうでしょう。
その状態で、万が一、病気や失業といった予期せぬ出来事が起きた場合、生活が苦しくなりかねません。
このような不測の事態に備えるお金を「生活防衛資金」と呼び、生活費の数か月分は必要とされています。
対策として、購入後も必ず生活防衛資金は手元に残るように、予算を設定することが不可欠です。
また、固定資産税や将来の修繕費用なども見越して、長期的な資金計画を立てておきましょう。

住宅ローン控除が使えない

税金の優遇措置である「住宅ローン控除」が利用できない点も、一括購入のデメリットです。
この制度は、住宅ローンを利用して家を買った方を対象に、税金の負担を軽くしてくれるものです。
具体的には、年末時点でのローン残高の0.7%が、所得税などから最大13年間にわたって戻ってきます。
しかし、現金一括購入ではローンを組まないため、この制度の恩恵を一切受けることができません。
現在の超低金利の状況では、支払う利息よりも、控除で戻ってくる税金のほうが多くなることもあります。
控除が使えない分、将来の教育資金や老後資金の準備に、影響が出る可能性も考えておきましょう。

税務調査の対象になるリスク

一括購入では、高額な現金を動かすため、税務調査の対象になる可能性があります。
実際に購入から半年ほど経つと、資金の出所を尋ねる「お尋ね」という書類が届くことがあります。
この書類にきちんと回答できない場合、より詳しい調査に発展する可能性が高まってしまうでしょう。
とくに問題になりやすいのは、親などから購入資金の援助を受けたにも関わらず、申告していないケースです。
年間110万円を超える贈与には贈与税がかかり、無申告だと重い罰則を課されることになります。
対策として、ご自身の給与所得などで得たお金だと証明できるよう、書類を保管しておくことが重要です。

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後悔しない一戸建ての購入方法

後悔しない一戸建ての購入方法

ここまでメリット・デメリットを解説しましたが、自分に合った方法を選ぶこともおさえておきましょう。
最後に、自分に合った一戸建ての購入方法を選ぶ判断ポイントについて解説していきます。

家計収支をシミュレーション

後悔しないために、購入後の長期的なお金の流れを、試算して具体的に見てみることが大切です。
まずは、毎月の収入や支出、現在の貯蓄総額など、現状の家計を正確に把握することから始めましょう。
次に、お子さまの進学や車の買い替えなど、将来の大きな支出を時系列で一覧に書き出してみます。
これらの情報をもとに、将来のお金の出入りを一覧にした「キャッシュフロー表」を作ることが有効です。
現金一括の場合やローンを組んだ場合など、複数の購入方法を比較し、数年後に教育資金が不足するといった、将来のリスクを確認しましょう。

頭金を多めに用意する

頭金を多く準備するメリットは、借入額が減ることで利息の負担を軽くできる点です。
また、自己資金が潤沢にあると金融機関からの信用が高まり、ローンの審査で有利に働くことがあります。
場合によっては、より低い金利の適用を受けられる可能性もあり、総支払額を抑えられるでしょう。
月々の返済負担が軽くなれば、日々の生活にゆとりが生まれ、柔軟な資金計画が可能となります。
まずは購入したい物件の予算を決め、物件価格の1割~2割を目安に頭金の目標額を設定しましょう。
そして、毎月の家計支出を見直し、給料日に貯蓄分を別口座へ移す「先取り貯蓄」を徹底することが大切です。

専門家に相談してみる

ファイナンシャルプランナーのような、お金の専門家に相談してみることもポイントです。
住宅購入は金額が大きいため、ご家族だけで判断することに不安を感じる方は少なくありません。
専門家は中立的な立場から、それぞれの家庭に合った最適な購入計画を一緒に考えてくれます。
また、住宅購入は生命保険を見直す絶好のタイミングでもあり、保障額の過不足も診断してもらえます。
住宅ローン控除などの税制優遇や、自治体の補助金といった有益な情報を提供してくれることもあるでしょう。
信頼できる専門家を選ぶ際は、資格の有無や住宅購入に関する相談実績が豊富かを確認することが大切です。

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まとめ

一戸建ての一括購入は、審査が不要で手続きが簡単なうえ、ローン金利や諸経費の負担がなく経済的なメリットが大きいです。
一方で、手元の貯蓄が大幅に減るほか、住宅ローン控除が使えない税制面のデメリットや、税務調査のリスクには注意しましょう。
最適な購入方法を選ぶには家計を試算し、頭金を多く用意したり、専門家へ相談したりして慎重に判断することが重要です。

新庄 延行新庄 延行

新庄 延行

■キャリア
23年
■資格
宅地建物取引士

リゾート物件の活性化を目指し、休眠分譲地・空き家の再生・循環を目標とし活動しております。伊豆・熱海、甲信・中部、北関東・東北、近畿などその他エリアを含むグループ会社所有別荘地を販売しており、破格で別荘地をお求めになる事ができます。ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

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