空き家の種類は何がある?国の対策と放置するリスクも解説

相続したご実家などが現在どのような状態にあり、行政上の「空き家の種類」のどれに該当するかわからず、今後の管理にお困りではありませんか。
近年は法律の改正により規制が厳格化されており、知らずに放置を続けると「特定空家」に指定され、固定資産税の増額や過料といったペナルティを受けるリスクが高まっています。
本記事では、総務省の統計調査に基づき広く用いられている空き家の4つの分類といった基礎知識から最新の法改正情報、さらに放置した場合のリスクまでを解説いたします。
所有されている不動産の現状を正しく把握し、将来のトラブルを未然に防ぐための最適な対策を知りたい方は、ぜひご参考になさってください。
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空き家とは

空き家問題に対処するためには、所有する物件がどの種類に該当するかを知ることが重要です。
まずは、国土交通省が定める4つの分類と、それぞれの特徴について解説していきます。
定義と4つの分類
空き家とは、日常的に人が住んでいない住宅を指し、総務省の調査に基づく全国共通の定義が用いられています。
判断にあたっては不在の有無だけでなく、管理状況や居住実態を含めて総合的に確認されるのが一般的です。
日中のみ不在の住宅や交代で利用されている場合は、空き家とはみなされないケースもあります。
一方で、新築・中古を問わず居住実態が確認できない住宅は、空き家に分類される可能性があります。
電気や水道の使用状況、郵便物の状態など客観的な情報をもとに4つの区分へ整理することで、今後とるべき対応が見えやすくなるでしょう。
具体例と利用実態
空き家は活用目的に応じて特徴が異なり、「賃貸用」「売却用」「二次的住宅」「その他の住宅」の大きく4つに分類されます。
賃貸用の住宅は、貸し出す意思をもつ空室で、アパートの空き部屋や募集をかけている一戸建てなどが該当します。
売却用の住宅は、仲介を依頼している物件や、不動産会社が物件を買取、保有し販売を前提としている住宅のことです。
二次的住宅は、別荘やセカンドハウスのように、休暇や平日の滞在など限定的に利用される住まいです。
一方で、相続した実家など活用方針が定まっていない住宅は「その他」に分類され、市場に出にくい傾向があります。
とくに、二次的住宅やその他の住宅は管理が行き届きにくいため、定期的な手入れと早めの方針決定が重要となります。
特徴と管理ポイント
賃貸用や売却用の物件は、収益化までの見通しを立てやすいため、計画的な管理がしやすい点が特徴です。
資産価値を維持するには、定期的な清掃や小規模修繕を重ね、内覧時の第一印象を整えることが重要となります。
とくに、庭や外構も含めて手入れをおこなうことで、成約への評価を高めやすくなるでしょう。
一方で、二次的住宅は自由に使える反面、利用しない期間も維持費がかかるため、防犯や郵便物管理を徹底する必要があります。
管理が難しい場合は、代行サービスの利用や、売却・賃貸への切り替えを早めに検討すると良いでしょう。
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知っておきたい国の空き家対策と法改正の要点

前章では、空き家の種類について述べましたが、近年は国全体で空き家を減らす動きが活発化しています。
ここでは、最新の法改正や所有者の方が知っておくべき対策について、解説いたします。
法改正のポイント
空き家対策特別措置法は、良好な住環境を守るため、自治体が所有者に段階的な支援や助言をおこなう制度です。
現地調査や専門的なアドバイスから始まり、状況に応じて適切な管理へと導く流れが整えられています。
2023年の改正では、問題が深刻化する前の早い段階から管理を促せる仕組みが強化されました。
その結果、所有者は相談や支援につながりやすくなり、資産を守る選択肢が広がっています。
自治体から通知が届いた場合は内容を確認し、窓口に相談しながら具体的な対応を進めましょう。
相続登記の義務化
2024年4月から不動産の相続登記が義務化され、取得を知った日から原則3年以内に申請をおこなう必要があります。
名義を正しく整えることで、売却や賃貸、管理委託などの手続きがスムーズに進むようになり、関係者との話し合いも具体化します。
相続人が複数いる場合は、早めに連絡先を整理し、合意形成の準備を始めることが大切です。
なお、戸籍の収集や遺産分割協議書の作成などは、司法書士などの専門家を頼ることで、正確かつスムーズに進められます。
早期に登記を済ませておけば、補助金の申請や売買取引も円滑になります。
自治体支援の活用
各自治体では、建物の解体や改修、利活用に関する相談窓口を設けており、条件が合えば補助金を受けられる場合があります。
ただし、支援制度の内容は地域ごとに異なるため、まずは担当窓口で対象となる要件や必要書類、期限を確認してみましょう。
多くの補助制度を利用する際は、必ず着工や契約の前に事前申請をおこない、見積もり書や現況写真などの必要書類を準備します。
費用面が気になる場合でも、補助金などを上手に活用すれば、負担を抑えて前向きに検討できるでしょう。
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空き家を放置するリスクと対応策

ここまで、空き家に対する国の制度について解説しましたが、管理せずそのままにしておくことの影響もおさえておきましょう。
最後に、空き家を放置した場合のリスクと、早期に取り組める対応策について解説していきます。
特定空家の指定条件
特定空家とは、倒壊の危険があるなど周囲に著しく悪影響を及ぼしていると認められる区分を指し、自治体は助言・指導・勧告といった段階的な措置を講じます。
判断の目安は、建物の傾きや外壁の状態、敷地の管理状況など、周囲の環境に配慮が必要かどうかという点です。
手続きは、まず適切なアドバイスや指導から始まり、改善に向けて段階的に進んでいく仕組みになっています。
自治体は書面を通じて改善のポイントを丁寧に示してくれるため、状況を確認しながら対応を進めることが可能です。
「特定空家」に勧告を受けると、固定資産税の優遇措置が解除(増額)されるなど、所有者に対する規制が強化されます。
管理不全のリスク
建物の適切な管理を続けることは、資産価値を守るために重要であり、将来の選択肢を広げることにつながります。
また、敷地の雑草や庭木を定期的に手入れすることは、地域の景観を守り、良好な近隣関係を築くことにも役立ちます。
防犯面においても、郵便物の整理や定期的な見回りを習慣化することで、住まいの安心を保つことができるでしょう。
くわえて、小さな不具合のうちにメンテナンスをおこなえば、将来的な修繕費用や手間を抑えることが可能です。
遠方にお住まいで定期的な訪問が難しい場合は、不動産会社の管理代行を利用して、通風や点検をプロに任せるのも有効な手段といえます。
早期の対策と進め方
空き家の活用方法は、売却・賃貸・管理委託など多岐にわたるため、まずは建物の状態や権利関係を整理することが出発点となります。
売却や賃貸活用を進める場合は、片付けや換気などの基本的な手入れをおこない、物件の印象を高めておくことが重要です。
自主管理が難しい場合には、点検や郵便物対応を任せられる管理サービスを活用することで、日常の負担を軽減できます。
また、改修や解体を検討する際は、自治体の補助金や事業者の制度を確認し、費用を抑えながら進める工夫が有効です。
ご家族と将来の方針や時期を共有し、計画的に行動することで、空き家を次の活用へと無理なくつなげましょう。
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まとめ
空き家は、賃貸用や売却用など4つの種類に分けられ、所有物件がどれに該当するか実態を正しく把握することが、解決への第一歩となります。
2024年の相続登記義務化などで管理責任が強化されましたが、自治体の補助金や相談窓口を活用すれば、スムーズな対応が可能になります。
放置による特定空家の指定リスクを避けるためにも、管理代行や売却などの選択肢から早期に対策を講じることが、資産を守る鍵となるでしょう。
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新庄 延行
- ■キャリア
- 23年
- ■資格
- 宅地建物取引士
リゾート物件の活性化を目指し、休眠分譲地・空き家の再生・循環を目標とし活動しております。伊豆・熱海、甲信・中部、北関東・東北、近畿などその他エリアを含むグループ会社所有別荘地を販売しており、破格で別荘地をお求めになる事ができます。ご興味のある方はどうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。
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