一戸建て住宅のインターネットを契約する方法は？開通までの期間をご紹介

一戸建てを購入したときは、引き渡されてすぐに、無条件でインターネットが使えるわけではありません。
インターネットを使用するためには、回線工事をおこなって、インターネット通信を提供している事業者と契約する必要があります。
今回は、一戸建て住宅のインターネットを契約する方法やWi-Fiルーターの種類、インターネットの開通にかかる期間についてご紹介します。

一戸建て住宅でインターネットを契約する方法

住宅でインターネットを使用できるようにするためには、回線を引き込んだうえで事業者と契約する必要があります。
マンションのような集合住宅と一戸建て住宅とでは、契約の種類が異なる点に注意が必要です。

回線事業者との契約

インターネットを初めて契約するときは、まず回線事業者と契約して、インターネット回線を引き込む必要があります。
回線事業者とは、インターネットに接続するための回線そのものを提供している事業者です。
現在、インターネット回線は光回線が主流になっており、新しい住宅はこの光回線を引き込んで、インターネットに接続できる物理的な環境を整えます。
逆にいえば、回線事業者との契約がなく、建物に回線がとおっていないと、インターネットは使用できません。

プロバイダとの契約

インターネット回線を引き込んだだけでは、まだインターネットへの接続ができません。
回線を引き込んでから、プロバイダと呼ばれる事業者と契約を結ぶ必要があります。
プロバイダとは、インターネット回線を実際にインターネットに接続させる事業者のことです。
近年では、回線事業者とプロバイダが一体化してサービスを提供していることもあり、回線の引き込み工事と利用の契約が一本になっていることもあります。

一戸建て住宅におけるインターネット契約

住宅のインターネット契約には、一戸建て住宅用と集合住宅用の2種類が存在します。
集合住宅用のプランは、集合住宅全体で一括の契約を結び、共用部分までインターネット回線を引いたうえで、各戸に分配するのが特徴です。
一戸建て住宅用のプランは、世帯ごとに契約を結んで、住戸内に個別のインターネット回線を引き込みます。
たくさんの住戸の契約をまとめる集合住宅向けのプランと比べ、個別契約の一戸建て住宅向けプランは割高になりやすい点に注意が必要です。

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一戸建て住宅で使えるWi-Fiルーターの種類

一戸建て住宅内でインターネットを使用するときは、Wi-Fiルーターがあると便利です。
Wi-Fiルーターとは、住戸に引かれたインターネット回線と、パソコンやスマートフォンなどの端末をつなぐための中継機のようなものになります。
Wi-Fiルーターを設置すれば、無線状態でもインターネットに接続することが可能です。
同時に複数台で接続できるため、家族でインターネットを使用するのであれば、Wi-Fiルーターがあると良いでしょう。
Wi-Fiルーターにはさまざまな種類や機種があるため、自宅に合ったものを選択することが大切です。

通信速度

Wi-Fiルーターを選ぶときは、通信速度をチェックすることが大切です。
通信速度が速いほど、動画の視聴やアプリケーションのダウンロードをスムーズにおこなえます。
そのため、データ容量の大きな通信を頻繁におこなう方は、できるだけ通信速度が速いルーターを選ぶのがおすすめです。
Wi-Fiルーターには、アンテナが2本、4本、8本あるなどの種類があり、アンテナの本数が多いほど通信速度が速くなります。

居住環境

Wi-Fiルーターを選ぶときは、一戸建て住宅での居住環境も重要な条件となります。
間取りによっては、ルーターからの電波が届きにくい部屋ができる可能性があるためです。
壁などの障害物が多い間取りでは、できる限りその障害物をすり抜けやすい周波数帯のルーターを選ぶ必要があります。
Wi-Fiルーターに採用されている周波数帯は、2.4GHzと5GHzの2種類です。
2.4GHzは、障害物があってもすり抜けやすく、比較的遠い場所まで電波を届かせられます。
一方で、Bluetoothなどほかの電波による干渉を受けやすく、通信速度が遅い点に注意が必要です。
5GHzは、ほかの電波の干渉を受けにくく、通信速度も速い特徴があります。
ただし、障害物には弱く、壁を挟むと遠くまで電波が届かなくなる点に注意が必要です。
周波数帯のほかにも、ルーターには部屋数や建物の階数に合わせた種類があるため、一戸建て住宅の間取りに合わせた機種を選ぶと良いでしょう。

接続台数

Wi-Fiルーターを選ぶときは、接続したい端末の数に合わせて、種類を選ぶことが大切です。
ルーターごとに接続できる端末の最大数が決まっているため、使用する端末の数に合ったものを選択する必要があります。
なお、接続台数が多くなるほどインターネットの速度は遅くなってしまうため、余裕を持たせることを考えて、実際に接続する端末の数より多い台数に対応しているルーターを選ぶのがおすすめです。

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一戸建て住宅でインターネットが開通するまでの期間

一戸建て住宅は、購入してすぐにインターネットを利用できるわけではありません。
インターネットを使用するためには事業者と契約する必要があり、契約からインターネットの開通までにも時間がかかります。

開通工事までにかかる期間

一般的に、インターネットの開通までには、3週間程度の時間がかかるとされています。
ただし、回線事業者や契約の状況によっては、1か月以上の時間がかかることもあるため、注意が必要です。
とくに、一戸建て住宅は、マンションよりも回線の引き込み工事に時間がかかる傾向にあります。
電柱から回線を引っ張ってくる必要があるため、長いと2か月程度の期間が必要になることもあるでしょう。
入居してすぐにインターネットを使用したいときなど、早めの開通を望むのであれば、余裕を持って契約を申し込む必要があります。

引っ越しシーズンは注意が必要

一戸建て住宅にインターネットを引き込むときは、工事を申し込む時期に注意が必要です。
1年のうち、転勤などで引っ越しが多くなる3～5月頃は、インターネットの開通工事の申し込みも多くなります。
そのため、この時期は申し込みが遅れると、開通工事に1か月以上の期間が必要になる可能性が高いです。
引っ越しシーズン中にインターネットを使用できるようにしたいのであれば、早めに契約を申し込んで、工事の予約枠を確保する必要があります。

NTT以外の設備を使っている光回線は期間が長くなりやすい

同じ光回線であっても、NTT以外の設備を使っている回線事業者は、開通までの期間が長くなりやすい傾向にあります。
これは、NTTが用意している設備以外に、新たな設備を整える必要があるためです。
また、NTTほど作業の人員の数をそろえられないため、工事に必要がかかる傾向にあります。
さらに、回線事業者によっては、2回に分けて工事をおこなうこともあり、2か月近い期間が必要になります。
北海道や九州など、本州から離れた位置に一戸建て住宅があると、より工事に時間がかかるケースもあり、長いと4か月もの期間がかかるため注意が必要です。
中古住宅の購入で、すでに引き込まれているNTTの回線を再利用するのであれば、開通にかかる時間を短縮できる可能性もあります。

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まとめ

一戸建て住宅でインターネットを使用するためには、回線事業者とプロバイダの両方と契約する必要があります。
インターネット回線を引き込んだあとは、Wi-Fiルーターを導入すると、無線でインターネットを使いやすくなるでしょう。
マンションと比べて、一戸建て住宅はインターネットが開通するまでの時間が長いため、早めに契約を申し込むことが大切です。