【別荘の投げ売り物件とは?】格安の理由や注意点も解説!


別荘の購入を検討する際、やはり気になるのは「価格」。
格安で売り出されている別荘は魅力的に見えますが、なぜ別荘が投げ売りされるのか、その背景にはどのような事情があるのか気になりますよね。
本記事では、投げ売り物件の特徴や格安の理由、購入時の注意点について解説します。別荘の購入を検討している方は、ぜひご参考になさってください。
投げ売り物件とは?

「投げ売り物件」とは、市場価格よりも大幅に安い価格で売却される不動産を指します。通常、所有者が早急に売却する必要がある場合に発生し、とくに別荘市場では時折見られる現象です。
投げ売りの背景には、さまざまな要因があります。たとえば、所有者の経済的事情、維持費の負担増、相続による不要物件化などが挙げられます。
投げ売り物件は一見するとお得な物件のように思えますが、注意が必要です。安い理由が老朽化や法的問題にあるケースもあり、購入後に想定以上の修繕費用が発生する可能性があります。
別荘の現状

かつて別荘は、「富動産」の象徴として多くの方々の憧れの的でした。バブル景気に沸いた時代には、富裕層だけでなくサラリーマン層も将来の財産として別荘を購入し、所有するのが一種のステータスとされていました。
しかしバブル崩壊によって不動産価格が低下し、日本経済は長引く不況に突入。リーマンショックや世界的パンデミックといった影響も加わり、別荘市場は大きく変化しました。当時、憧れの象徴だった別荘を所有していた世代は現在高齢化し、維持管理の負担や相続の問題に直面しています。
現代の若い世代にとって「モノを所有すること」の価値観は大きく変化し、かつてのように別荘をステータスと考える方は減少傾向に。とはいってもリモートワークの普及やワーケーションの浸透、さらには二拠点生活を取り入れる方が増えるなど、ライフスタイルが多様化したことで、別荘の価値が見直される動きもあります。
つまり、別荘は一時的に魅力が薄まったものの、自然のなかで働く環境を求める方や、週末をゆったり過ごすためのセカンドハウスとしての需要も高まりつつあるのです。
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別荘が投げ売りされる理由

別荘の需要が再び高まっていると述べましたが、「投げ売り」として格安で売却される別荘も少なくありません。なぜ、もともと高価だった別荘が、極端に安い価格で売りに出されているのでしょうか?本章では、別荘が投げ売りされる主な理由について解説します。
別荘の維持が大変
別荘を所有するには、購入費用だけでなく維持費もかかります。固定資産税や管理費に加えて、水道・電気・ガスの基本料金など、利用頻度に関係なく発生する費用があり、年間で数十万円〜数百万円必要になるケースも見られます。
都市部に住みながら別荘を所有している場合、思ったより活用できず、維持費ばかりがかかると感じる所有者も多いのが実情です。その結果「手放したいが売れない」「とにかく安くても売却したい」と考える方が増え、格安で市場に出回るのです。
子どもに負担をかけたくない
「子どもに負担をかけたくない」という理由で別荘を手放す方も少なくありません。別荘を所有し続けると、将来的に相続の手続きや維持管理の負担が子世代にのしかかることになります。
とくに子どもが都市部で生活している場合、遠方にある別荘の管理が難しく、固定資産税や維持費の負担も懸念材料となります。このように子どもに余計な負担をかけないよう、安くても早めに売却するという方もいらっしゃるのです。
負動産を相続した
別荘の相続は、必ずしも「資産」として受け継がれるわけではありません。利用しない別荘を相続したものの、維持費や管理の手間がかかることから、相続人が「負担」と感じてしまうケースも珍しくありません。
さらに、売却しようとしても需要が少ない地域ではなかなか買い手が見つからず、結果として「手放したくても手放せない」という状況に陥ることも。そのため、少しでも早く売却し、維持費の負担から解放されるために、相場よりも格安で売りに出すのです。
長く放置されて劣化が目立つ
利用頻度が低い別荘は、適切な管理が行われないとすぐに劣化してしまいます。屋根の損傷、雨漏り、カビの発生、害獣の侵入など、放置された期間が長いほど修繕費用がかさみ、通常の中古物件よりも売却が難しくなります。
そのため所有者は修繕せずに「現状渡し」として格安で売りに出すことが多く、結果的に「投げ売り物件」として市場に出るケースが増えているのです。
別荘を所有していた世代の高齢化
1980年代の別荘ブーム時に購入した方は、現在高齢化しています。体力的な問題で別荘へ行く機会が減ったり、交通の便が悪いエリアでは移動が困難になったりすることで、次第に活用頻度が低くなります。さらに、老後の生活資金を確保するために売却を考えるケースも。
しかし、何らかの理由で買い手がつきにくい場合は、結果として「投げ売り」されてしまいます。
別荘があるエリアの需要が低い
別荘地のなかには、かつて人気があったものの、現在では需要が低下しているエリアもあります。交通アクセスが悪かったり、近隣の観光施設が衰退したりすることで、買い手がつかなくなることも珍しくありません。
その結果、市場価格が下がり、所有者は価格を大幅に引き下げるしかなくなります。こうした物件が「投げ売り」として流通するのです。
一刻も早く手放したい
さまざまな事情から、「とにかくすぐに別荘を手放したい」と考える所有者もいます。急な資金需要がある場合や、別荘の維持に限界を感じている場合、または相続後の手続きが面倒で早く整理したい場合など。
「価格よりも早く売れること」を優先するため、相場より大幅に安い価格で売りに出すことがあります。その結果、市場には格安の別荘が投げ売り物件として出回ることになるのです。
このように、別荘が投げ売りされる理由は多岐にわたります。購入を検討する際は価格が安い理由をしっかりと確認し、慎重に判断しましょう。
投げ売り物件を購入する注意点

投げ売り物件は価格が安い点がメリットですが、注意点がいくつかあります。目先の費用だけに囚われるのではなく、購入後の維持についても考慮するのが大切です。本章では、投げ売り物件の購入を検討する際の注意点を解説します。
最適な立地かどうか
投げ売り物件のなかには、「高台」「海沿い」「隠れ家的」など、魅力的に見えるキャッチフレーズが付けられていることがあります。しかし、これらの言葉の裏には思わぬデメリットが潜んでいる可能性があるため、慎重に判断するのが大切です。
たとえば「高台にある別荘」は景色が良いものの、急な坂道や長い階段があることで、年齢を重ねるにつれてアクセスが困難になるケースがあります。また、冬場は道路が凍結しやすく、移動が制限されることもあるでしょう。
「海沿いの別荘」はリゾート気分を味わえる反面、塩害による建物の劣化が早く、メンテナンスコストが高くなることも。「隠れ家的な別荘」は、静かでプライベート感がある一方、最寄りの交通機関や商業施設から遠く、日常の利便性に欠ける可能性があります。
立地は資産価値にも影響を与えます。交通の便が悪かったり、周辺施設が少なかったりするエリアは、将来的に売却する際に買い手が見つかりにくいです。逆に、人気エリアの別荘は固定資産税が高くなることもあるため、維持費とのバランスを考慮して購入するのが重要です。
修繕の有無を確認する
投げ売り物件は長期間放置されていたり、適切なメンテナンスが行われていなかったりすることも多いです。そのため購入前に修繕が必要かどうかをしっかりと確認し、必要な費用を見積もるのが大切です。
主に確認すべき点として以下が挙げられます。
・屋根や外壁の劣化:雨漏りの原因となり、修繕には高額な費用がかかる
・シロアリ被害:建物内部の腐食が進んでいる場合、全面改修が必要になるケースも
・水回り設備の老朽化:配管が古い場合、修繕費が数百万円単位になることもある
購入費用が格安でも修繕に多額の費用がかかると、結果的に総コストが高くつきます。物件を内覧する際には不動産会社と一緒に現地を確認し、設備の不具合について質問しましょう。
周辺環境を確認する
物件そのものだけでなく、周辺環境の確認も重要です。投げ売り物件のなかには、周辺の別荘地自体が過疎化し、管理が行き届いていないケースがあります。
周囲に空き家が多い地域では放置された物件が荒れ果て、景観が損なわれていることも。管理が不十分な別荘地では、雑草が生い茂ったり、道路が荒れたりしていることもあり、快適に過ごせる環境ではないこともあります。加えて人の出入りが少ないエリアは、防犯面も考慮しましょう。
自然災害のリスクも忘れずに確認すべきポイントです。水害や土砂崩れの危険性があるエリアは、大雨や地震の際に建物への影響が懸念されます。事前にハザードマップを確認し、災害リスクの高い地域でないかの調査が大切です。
法的な問題も確認する
格安で売られている物件には、法的な問題が絡んでいる場合もあります。購入後にトラブルを避けるためには、契約前に以下のような点を確認しておくのが重要です。
所有権や抵当権の確認
売主が正式な所有者であるかどうか、金融機関などの抵当権が設定されていないかをチェックしましょう。
境界確認書の有無を確認
隣地との境界線が曖昧な別荘は、後々トラブルに発展するケースも。売主が境界確認書を持っていない場合、専門家に依頼して測量を行う必要があります。
建築基準法に適合しているかどうか
とくに古い別荘は、建築基準法に適合していないケースがあるため、増築やリフォームを検討している場合は注意が必要です。
別荘地の管理規約についても確認
別荘地によっては管理組合が存在し、維持管理費や利用規約が定められている場合があります。これらの費用やルールを把握しておかないと、思わぬ出費や利用制限に直面する可能性があります。
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投げ売り物件は避けるべき?

すべての投げ売り物件が避けるべきとは限りません。しっかりと調査を行い、問題点を理解したうえで納得できる条件であれば、お得な買い物になることもあります。別荘の購入を検討されている方は不動産会社のサポートを受けながら、安全で価値のある物件を選ぶことが大切です。
確かに市場価格より大幅に安い物件は、初期費用を抑えられる点がメリットですが、その安さには理由があります。適切な確認をせずに購入すると、後々予想外のコストが発生する恐れも。
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まとめ
- 投げ売り物件とは?
-
- 市場価格よりも大幅に安い価格の不動産
- 別荘が投げ売りされる理由
-
- 別荘の維持が大変
- 子どもに負担をかけたくない
- 負動産を相続した
- 長く放置されて劣化が目立つ
- 別荘を所有していた世代の高齢化
- 別荘があるエリアの需要が低い
- 一刻も早く手放したい
- 投げ売り物件を購入する注意点
-
- 最適な立地かどうか
- 修繕の有無を確認する
- 周辺環境を確認する
- 法的な問題も確認する


- 新庄 延行
- ■キャリア
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- ■資格
- 宅地建物取引士
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