【2024】熱海市に熱海市にある「起雲閣」の見どころとは?概要や楽しみ方をご紹介

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熱海市にある「起雲閣」の見どころとは?概要や楽しみ方をご紹介

熱海市は、静岡県の最東部に位置しており、熱海温泉などが有名で風情ある街並みが魅力の街です。
なかでも熱海市の文化財産でもある「起雲閣」は、歴史と美しい庭園を堪能することができます。
そこで、熱海市にある「起雲閣」の概要や見どころ、また喫茶やすらぎについてご紹介します。
これから熱海市へのお住まいをご検討中の方は、ぜひ参考になさってください。

熱海市にある「起雲閣(きうんかく)」の概要

熱海市にある「起雲閣(きうんかく)」の概要

熱海市にお住まいをご検討中なら、知っておきたい観光施設に「起雲閣(きうんかく)」があります。
ここでは、まずは起雲閣の概要についてご紹介します。

起雲閣の施設概要

起雲閣は、大正8年に別荘として築かれ、岩崎別荘・住友別荘とならび熱海の三大別荘と賞賛された名邸です。
昭和22年に旅館として生まれ変わり、熱海を代表する宿泊施設として、志賀直哉・太宰治など名を連なる文豪たちにも愛されてきました。
市街地とは思えない緑豊かな庭園で、日本家屋の美しさを留める和館(本館)と、日本・中国・欧州などの装飾を融合させた洋館があるのが特徴です。
優美な気品を醸し出すこれらの施設は、歴史的・文化的遺産として未来に継承されています。
また、平成12年より起雲閣は熱海の所有となり、熱海市の文化と観光の拠点として多くの方が訪れました。
平成24年には開館以来、初めて入館者数が100万人を突破し、現在も多くの方々から愛される施設となっています。

起雲閣を所有した人物

起雲閣は、大正から昭和にかけて3人の富豪(内田信也・根津嘉一郎・桜井兵五郎)とともに歴史を歩んできました。
始めは個人所有の別荘から始まり、現在の起雲閣に至っています。
起雲閣は、第一次世界大戦で財をなし、一方で政治家としても活躍した内田信也氏が母親の静養のために建てたとされる別荘です。
内田別邸として竣工し、「麒麟・大鳳の棟、孔雀の棟」の2棟が、大正の建造物とされています。
そして、鉄道会社など多くの会社を経営していた根津嘉一郎氏へ別荘を譲り渡し、根津別荘となります。
根津嘉一郎氏が取得後、別荘として「金剛・ローマ風浴室の棟」「玉姫・玉渓の棟」を増築しました。
昭和22年まで根津氏側が所有していたものの、金沢でホテル経営をしていた桜井兵五郎がこれを買い取り「起雲閣」と名付けます。
現在の音楽サロンの棟を新築し、平成2年には展示室の棟、企画展示室、貸出施設棟などを新築し、熱海の高級旅館としてその名を高めてきました。
しかし、時代の流れとともに廃業となり、平成12年に熱海市が取得し、文化観光の拠点となっています。

●所在地:静岡県熱海市昭和町4-2
●営業時間:9:00~17:00(入館は16:30迄)
●アクセス:熱海駅より徒歩21分
●駐車場:あり(普通乗用車37台)

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熱海市にある「起雲閣」の見どころと楽しみ方

熱海市にある「起雲閣」の見どころと楽しみ方

続いて、起雲閣に行くならぜひ知っておきたい見どころと楽しみ方についてご紹介します。
起雲閣は、和館と洋館それぞれが優美な気品を醸し出す施設となっています。

見どころ①和館「麒麟・大鳳」

和館の「麒麟・大鳳」と玄関は、大正7年から建設が始まり、大正8年に完成した建物です。
また、文豪・太宰治が泊まった部屋としても有名です。
座敷は、床の間や付書院まわり、欄間などは簡素なつくりとなっています。
しかし、紫色の美しい壁や職人が1枚1枚手作りした「大正ガラス」が印象的です。
採光の良い窓からは緑溢れる庭園を見渡せ、贅沢な空間となっています。

見どころ②表門(薬医門)

起雲閣の表門は、薬医門と呼ばれる造りになっています。
鎌倉時代末期・室町時代初期の公家の屋敷などに使われており、その後城郭や寺社にも使用されるようになりました。

見どころ③洋館「玉姫」

洋館の「玉姫」は、和洋折衷が魅力の建物となっています。
正面中央に暖炉とダイニングテーブルを設置し、シャンデリアを吊るすといったヨーロッパデザインを基本に建築された建物です。
一方で、天井には「折上格天井」など日本の神社仏閣にみられる建築様式が用いられています。
また、玉姫の間に併設されたサンルームは、大きな窓にステンドグラスの天井、色鮮やかなタイルの床が特徴で「アールデコ」のデザインを基調にしています。
たくさんの日光を取り入れるために、天井だけでなく屋根もガラスで造られているのが特徴です。

見どころ④洋館「玉渓」

洋館「玉渓」は、中世英国の「チューダー様式」に「名栗仕上げ」を取り入れたヨーロッパの山荘風の造りになっています。
一方で、暖炉の覆いにはサンスクリット語の飾り、入口の天井には茶室のように竹が使用されているなど、ユニークな空間となっています。

見どころ⑤洋館「金剛」

洋館の「金剛」は、何度か改築がおこなわれたのち、1989年にはローマ風浴室の位置と向きが改築されました。
その際に、多くの箇所が現代の材料に改められましたが、ステンドグラスの窓やテラコッタ製の湯出口などは建築当時のままとなっています。
また、肌触りのよさや滑り止めの効果を考慮し、浴槽の周囲には「木製のタイル」が敷かれています。
金剛では、暖炉上方のスペード・ハート・ダイヤ・クラブを象った模様や、草花の模様など洋館では珍しい螺鈿細工が用いられているのが特徴です。

見どころ⑥和館「孔雀」

和館の「孔雀」は、当時は「麒麟」の隣に建っていましたが、昭和28年増築にあたって現在の音楽サロン付近に移され、昭和56年に現在の場所に移されました。
床の間や付書院のある座敷は、今ではすっかり見る機会が減りましたが、当時は一般的な座敷となっていました。

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熱海市の起雲閣にある「喫茶やすらぎ」

熱海市の起雲閣にある「喫茶やすらぎ」

最後に、起雲閣にある「喫茶やすらぎ」についてご紹介します。

「喫茶やすらぎ」の特徴

喫茶やすらぎは、旅館時代のBARスペースをそのままに、趣のある調度品に囲まれた気品ある喫茶室です。
部屋全体は緑色で落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
ソファは青みかかった布張りで、カーペットはミルキーな薄緑を用いられており、温かみのある空間となっています。
そして、アールデコの趣がある大きな天井の照明が何といっても魅力的です。
窓から広い庭園が望めるため、お茶をしながら落ち着いた空間で一息付いてみてはいかがでしょうか。

お品書き

喫茶やすらぎにあるメニューは以下のとおりです。

●おススメセット:お抹茶と季節の和菓子 700円/起雲閣ブレンド珈琲とクッキー 700円
●温かい飲み物:起雲閣ブレンド珈琲 500円/熱海紅茶・マーマレード 500円/紅茶 500円
●冷たい飲み物:オレンジジュース 500円/アイスコーヒー 500円/アイスティー 500円
●お菓子:クッキー 200円/クラッカー&だいだいマーマレード 200円/今月の和菓子 200円


コーヒーはオリジナルブランドのものを使用しており、香り高く、和菓子と良く合うためおすすめです。
また、なかでも人気なのは、お抹茶と季節の和菓子のセット、熱海紅茶・マーマレード です。
起雲閣で館内を巡ったあとは、熱海の特産である「だいだい」を使用したお茶やお菓子をぜひ堪能してみましょう。

●営業時間:9:30~16:30(16:00ラストオーダー)
●定休日:水曜日

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まとめ

今回は、熱海市にある「起雲閣」の概要や見どころ、喫茶室についてご紹介しました。
起雲閣は、歴史ある観光施設となっており、熱海に行くなら立ち寄らずには帰れない趣のある館内です。
熱海市にお住まいをご検討中の方は、一度、起雲閣を訪れてみてはいかがでしょうか。


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