【2024】富岡市にある「富岡製糸場」とは?概要と楽しみ方をご紹介

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富岡市にある「富岡製糸場」とは?概要と楽しみ方をご紹介

別荘地の購入を検討されている方の中には、「歴史を感じられる場所がいい」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
そこでおすすめなのが、世界遺産に登録された富岡製糸場がある富岡市です。
今回は、世界遺産に登録された富岡製糸場の概要をはじめ、楽しみ方や国宝をご紹介します。

富岡市にある富岡製糸場の概要

富岡市にある富岡製糸場の概要

富岡製糸場は、群馬県富岡市に設立された日本初の本格的な機械製糸工場です。
1872年(明治5年)に開業し、当時の繰糸所や繭倉庫などが現存しています。
和洋技術を融合させた工場建築の代表例であり、長さ100mを超える木骨煉瓦造の2棟の置繭所や繰糸所など、主要施設が創業当時のままほぼ完全に保存されています。
富岡製糸場は、日本の近代化や絹産業の技術革新に大きく貢献し、敷地全体が国の史跡に、初期の建造物群が国宝および重要文化財に指定されている建物です。
また、2014年(平成26年)には「富岡製糸場と絹産業遺産群」の一部として世界遺産に登録されました。

歴史

富岡製糸場は、1872年に群馬県富岡市に設立された、明治初期の官営模範製糸工場です。
フランスから導入した機械と技術を用い、近代的な熟練工の育成に力を注ぎました。
繰糸所には300釜の繰糸器が並び、当時世界最大級の製糸工場として稼働しています。
当初、フランス人指導者のもとで運営されましたが、1876年(明治9年)からは日本人のみで運営され、経営は黒字とは限らなかったものの、高品質な生糸は海外で高く評価されています。
1893年に三井家に払い下げられ、その後は原合名会社に譲渡され、1902年には御法川多条繰糸機を導入し、高品質生糸の大量生産が可能になりました。
1938年に株式会社富岡製糸所として独立しましたが、翌年片倉製糸紡績株式会社(現片倉工業)に合併されました。
戦後は自動繰糸機が導入されましたが、1987年に操業を停止しています。
操業停止後も建物は保存され、2005年に国の史跡、2006年に重要文化財、2014年には世界文化遺産に登録され、同年には繰糸所、西置繭所、東置繭所が国宝に指定されました。

アクセス

富岡市にある富岡製糸場までは、上信電鉄の上州富岡駅から徒歩15分ほどでアクセスできます。
車でアクセスする際には、上信越自動車道富岡ICから各駐車場まで10分ほどで、さらに駐車場から歩いて10分ほどかかります。
富岡製糸場には駐車場がなく、車両の乗り入れができません。
車を利用する場合には、近隣の市営駐車場を利用することになります。

●所在地:群馬県富岡市富岡1番地1
●開場時間:9時00分から17時00分まで(最終入場:16時30分)
●休場日:年末(12月29日から31日まで)
●アクセス方法:上信電鉄「上州富岡駅」より徒歩約15分

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富岡市にある富岡製糸場の見どころ・楽しみ方

富岡市にある富岡製糸場の見どころ・楽しみ方

富岡市にある富岡製糸場では、歴史的な背景やそこで働いた人々の生活を感じられる場所で、さまざまな体験を通じてその魅力を深く味わうことができます。
続いて、富岡製糸場の見どころや楽しみ方をご紹介します。

見どころ・楽しみ方①:四季を楽しめる「ブリュナ館」

ブリュナ館は、明治政府に指導者として雇われたフランス人ポール・ブリュナの住まいでした。
彼の年棒は当時の総理大臣と同等だったと言われており、ブリュナ館からはその優雅な暮らしが偲ばれます。
敷地は320坪もありましたが、ブリュナはほぼ一人で暮らしていたようです。
建物は高床で廊下風のベランダがあり、風通しの良い設計です。
とくに桜の木が館に寄り添うように植えられており、ベランダからの眺めを考慮した配置と感じられます。
ブリュナが植えたのかもしれません。
秋には紅葉も美しく、ブリュナも日本の四季を楽しんだのでしょう。

見どころ・楽しみ方②:こだわりを感じられる「レンガ造り」

富岡製糸場のレンガの積み方には、大きな特徴があります。
レンガを長い面と短い面が交互に並ぶように積む「フランス積み」という方法で、この積み方は美しいデザインが特徴ですが、ほかの積み方よりも壊れやすいとされています。
それにも関わらず、明治時代当初のまま、この積み方で建てられた建物が残っているのは驚くべきことです。
この点からも、富岡製糸場が世界遺産に登録された理由が理解できるでしょう。

見どころ・楽しみ方③:当時の暮らしを感じられる「社宅76」

大正時代の社宅では、富岡製糸場で働いていた人々の暮らしぶりを感じられます。
実際に使われた家具や道具が展示され、当時の生活風景を思い描けます。
生糸の原料である蚕を近くで見られる生態展示や、予約制で器械製糸が普及する前に使われていた座繰り器による「糸枠飾りづくり体験」もできます。

見どころ・楽しみ方④詳しい解説が聞ける「ガイドツアー」

施設内には多くの見どころがあり、音声ガイドやガイドツアーを利用すると、より楽しく効率的に見学できます。
音声ガイド機(1台200円)は、自分のペースで解説を聴きながら見学でき、スマートフォンの音声ガイドよりも詳しく、製糸場にまつわるエピソードを紹介しています。
各施設前の看板にある番号を押して解説を聴きましょう。
さらに詳しい解説を希望する場合は、大人200円、中学生以下100円で解説員が約40分かけて案内してくれる「ガイドツアー」に参加できます。

見どころ・楽しみ方⑤座繰りによる「糸枠飾りづくり体験」

糸枠飾りづくり体験では、座繰り器を使って繭から糸を取り、糸を木枠に巻きつけて糸枠飾りを作り、持って帰ることができます。
体験時間は1人約20分で、体験料は 1名3,000円(2名5,000円、3名6,000円)です。
思い出づくりに、体験してみるのもおすすめです。

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富岡市にある富岡製糸場の国宝

富岡市にある富岡製糸場の国宝

富岡市にある富岡製糸場の主要な建物は、東置繭所、西置繭所、繰糸場の三棟で、コの字型に配置されています。
2014年12月に、これら三棟は「国宝」に指定されました。
最後に、富岡製糸場の国宝の詳細をご紹介します。

国宝 繰糸場

繰糸場は、繭から糸を取る作業がおこなわれていた建物で、長さ約140mの巨大な工場です。
創設時にフランスから導入された金属製の繰糸器が300釜設置されており、当時、世界最大規模の器械製糸工場でした。
建物の小屋組みにはトラス構造が用いられており、中央に柱がない大空間を実現しています。

国宝 東置繭所

東置繭所は、2階に乾燥させた繭を貯蔵し、1階は事務所や作業場として利用されていた、長さおよそ104mに及ぶ巨大な繭倉庫です。
この木骨煉瓦造の建物は、来訪者を最初に迎える場所で、アーチの中央の要石には創業年「明治五年」が刻まれ、フォトスポットとして人気があります。
建物内には、シルクギャラリーやショップも設けられています。

国宝 西置繭所

西置繭所は、富岡製糸場のもう一つの繭倉庫で、東置繭所の対となる建物です。
2020年に保存整備工事が終了し、建物の歴史と価値を保存しながら積極的に公開されています。
1階には耐震補強用の鉄骨を活用したガラスの部屋が設けられ、資料展示室や多目的ホールが整備され、さまざまなイベントに利用されています。

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まとめ

富岡市ある富岡製糸場は、1872年に群馬県富岡市に設立された日本初の機械製糸工場で、和洋技術を融合した建築が特徴です。
主要施設である繰糸場、東置繭所、西置繭所は、2014年に国宝に指定され、また、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の一部としても登録されています。
そんな富岡製糸場はは、さまざまな見どころと楽しみ方がありますので、富岡市に別荘地を購入された際には、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。


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